弊社では、ほぼ毎日のように某社長から社員一人一人におやつが一個ずつ配られる。 飴、チョコ菓子の類とか、うまい棒や麩菓子のような駄菓子類だ。 たまに珍しいものが入荷すると、社員の驚きや喜ぶ顔を見て、にんまりする社長の顔がそこにある。そんなわけで、D.Jこと「駄菓子ジョッキ―」が、駄菓子についてつらつら述べる「駄菓子を考える」の第4回目でございます。 さてさて、現在進行中まさしく真っ只中なのがパリで開催中のオリンピックであります。 いやあ熱い熱い。気温も高いが選手も観客も熱い。朝から晩まで夜通しオリンピックであります。 「駄菓子を考える」第4回目は、まさしくオリンピックにふさわしい商品であります。 その名もビックカツ! 選手諸君は、4年間、練習に練習を重ね、血と汗のにじむような努力の成果をもって、メダルを手にせんと、己の名誉と国家の威信をかけて、大勝利を目指すのであります。 これぞ、ビッグカツ! ビッグカツにあらずして、いったいなんでありましょうや。 ちょっと興奮しすぎました。あんまり興奮するとゲシるからよくありません。ひとまず、深呼吸。 ※ ゲシる:BMX用語であります。深く知りたい方は調べてください。 で! 本題のビッグカツに戻ります。 このビッグカツ、個人的にはビールのつまみに丁度よろし。ベストマッチというか、ビールのベストフレンド賞を差し上げても間違いないと、個人的には思うのであります。 例の華道の「さん太郎」シリーズに使われているような魚のすり身シートにパン粉の衣をぽってりと纏い、薫り高いスペシャルソースで味が調えられております。 ひと口齧ると、この衣が駄菓子とは思われぬような満足感を与えるのです。 口中にある内、まだ飲み込む前に、あなた!そこでキンキンに冷えたビールをマリアージュして御覧なさい。まるで口中が一気に真夏の楽園と化すかのように感じることでしょう。まさにエクスタシーであります。 パッケージに添えられたやや奥ゆかしい惹句にもこう書いてあります。 「おいしさビッグ!えがおもビッグ!」 そして、長いコトお世話になったビッグカツ、今回、私、初めて知りました。 初めて知ったなんて、申し訳ない。 なんとこのビッグカツ、生まれは広島県呉市なのであります。 呉市といえば、日本人なら誰もが観なくてはならない感動アニメ「この世界の片隅に」の舞台ではありませんか。そして戦艦大和が生まれたのも、広島県呉市。 そこでビッグカツが作られているのも必然といえば必然ではないでしょうか。 しかもしかもしかも、製造しているのは「スグル食品」さん。オリンピックにふさわしいではありませんか。他に「スグル」優る「ビッグカツ」大勝利ですよ。日本チャチャチャ?であります。 はぁ、ビッグカツ愛を一気に語り過ぎて少々疲れました。 読んでるほうが疲れる? ごもっともです。申し訳ない。 「愛」はこれくらいにして、測ってみた。 衣の厚さを測ってみた。 手許のビッグカツ中心部において、その厚みは5.0ミリを超えている。 ちなみに衣を剥いで、すり身の厚みはというと、もちろんバラツキはあるが、0.8ミリ強。 ということはすなわち、衣正味の厚みは4.0ミリを超えている。 ううむ、この衣、この厚みが、ビッグカツのうま味を形成しているのだな。 しかし、この薄いすり身部分が無ければ、この形を形成することも、しかも齧った時の歯ごたえなども醸し出すことは出来ないのだ。 つまり、ビッグカツも人間も同じなのだ。一本(この場合は一枚であるが)芯が無ければ、人間も形成できないのである。 いくら着飾ったとて、いくらうわべを繕ったとて、人間、芯が無ければフニャフニャなのである。 今回も駄菓子に教えられた。 駄菓子は深いのだ。 最後に「スグル食品」のHPへリンクを貼っておく。一読すれば、あなたも「スグル食品」にファンになる。ビッグカツのファンになるに違いない。 機会があれば行ってみたいなビッグカツのふるさとへ。 スグル食品様HP https://suguru-net.com/
2024.08.05