
5月に始まった「駄菓子を考える」シリーズ、早いもので8回目を迎えます。ほぼ月に一度のペースで、良く続いたものだと自画自賛しております。 さて、今回はあの「ココアシガレット」 実に息の長い製品で販売元のオリオン株式会社さんによれば、1951年(昭和26年)からの販売だそうです。 言わずと知れた煙草の銘品「ピース」、それを模しているのは間違いないでしょう。 ほんの少し前まで、わが日本国はたばこ天国でございましたから、鼻の下におヒゲがうっすらと見えるようになると、室内外を問わずいたるところで煙草をくゆらしたものでございます。 そんなわけですから、少しでも大人の真似をしたいわんぱくどもは、これを咥えるのであります。 「ココアシガレット」を人差し指と中指でチョキをつくり、その第一関節あたりに挟んで、プファーと真似をするのでございます。 何か、急に大人になった、わんぱくどもはそんな心持に酔いしれるのでございます。 なにせピーク時には1800万個も出荷していたとか。まさしく世の中は子供にまで煙草に寛容な世の中でありました。 時は移ろい、今では喫煙人口も減少。もっとも電子タバコなどという面妖なものも登場しておりますが、火をつけてくゆらす方も電子でくゆらす方も、昔から比べれば大分減ったようでございます。それより何より、煙草を咥えていると白い目で見たり、これ見よがしにゴホンとせき込む真似をする方も、愛煙家は大変でございますね。肩身の狭い思い、心中お察し申し上げます。 さてさて、そこで「ココアシガレット」 煙草を吸うならこちらを咥えなさいと、今やこどもたちより大人たちへマーケティングの一大転換です。禁煙初期の口寂しい時期には最適の商品ではありませんか。 オリオン株式会社のクラシック・ココアシガレットの箱裏面にはこんな言葉が記してございます。 『本品は現代人の味覚に適った砂糖菓子として苦心研究の結果製造したものであります。原料には厳選された精製糖純粋コゝア等を用い上品な香味は紳士淑女お子様方のご好評をご好評をいただいて居ります。何卒益々ご愛用をお願いいたします。』 73年前に発売の「ココアシガレット」、箱の裏面に記したこの言葉、今でも古びていないではありませんか。 そこのあなた、電子タバコもよござんすが、オリオン株式会社の「ココアシガレット」も一緒にポケットへ忍ばせてはいかがでしょうか。 オリオン株式会社 https://orionstar.co.jp/