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2024.05.07

駄菓子を考える(1)華道の太郎シリーズから「餅太郎」の巻

担当:D.J

 弊社では、ほぼ毎日のように某社長から社員一人一人におやつが一個ずつ配られる。 飴、チョコ菓子の類とか、うまい棒や麩菓子のような駄菓子類だ。 たまに珍しいものが入荷すると、社員の驚きや喜ぶ顔を見て、にんまりする社長の顔がそこにある。  で、唐突ですが、今回からこのブログ、D.Jこと「駄菓子ジョッキ―」が、駄菓子について諸々述べてみたい。  初回は「華道の太郎シリーズ」である。 全国駄菓子ファンはご存じのように「○○太郎」で有名な茨城県に本社を置く駄菓子メーカー華道である。 おなじく駄菓子メーカーの雄「やおきん」のホームページを覘くと、太郎シリーズが綺羅星のごとく並んでいる。 大抵の場合、太郎シリーズは、薄く熨した魚肉のすり身に蠱惑的なというか悪魔的なというか、一度食べたら忘れられない中毒性のある味付けを施した一枚ものが、○○太郎と大きく印刷された袋に封入されている。 しかし、一部の太郎シリーズには形状の異なるものがあって、つまり魚すり身味付け板状ではないものがある。 そのひとつが、「餅太郎」である。  というわけで、前置きが実に長くなったが、今回は「餅太郎」について、ちょいと調べてみた。 「餅太郎」というのは、おそらくおとぎ話由来の名前に違いない。個包装の裏には成分表記と共に。 鎧を着た猿や雉、犬が描いてあるので、これは桃太郎をもじったものか、と思いきや、肝心の桃太郎の姿が見えない。 考察するに桃太郎は包装のアラレのことを意味しているのかもしれん。  しかし、個包装の表には「餅太郎」の文字と共に、餅つきする翁と媼が描いてある。 桃太郎には餅つきの話は無かったように記憶するが、まあ「餅太郎」であるからして、これはいたしかたない。 ただ、なぜか、なぜかである。「花咲か爺さん」も描かれているのである。 これが不思議。謎である。製造する華道に機会あればその所以を尋ねたいところである。  さて、「餅太郎」を食すると、袋を開けた時に鼻腔をふうわりと刺激する軽やかな油の香りと、口に含めばサクサクとした歯ごたえ、舌の上で転がせば次第に溶け行く触感が後を引き、一袋では止められずに、つい次の袋に手が出そうになる。  食べ終えて空になりそうな袋を掌に振ると、あら不思議、南京豆が一粒転げてくる。 これもまた「餅太郎」の謎である。何故に南京豆なのか。 あられを食べた後の口直しなのか、はたまた人生何が起こるかわからんぞという暗示なのか、駄菓子ファンにとっては大きな謎である。  というわけで、調べてみた。 「餅太郎」の袋には必ず南京豆が入っているか、である。 大人買いで30個入りを一袋買うところから調査開始である。もっとも威張るほどの値段ではございませんが…。  で、結果発表。 「餅太郎」には必ず南京豆が一粒入っている、わけではない!!! 30袋中、実に9袋が豆無しであった。 写真の青い付箋のついた皿がそうである。 約3割の確率で南京豆の入っていない袋があったのは意外であった。 すべてに必ず入っているわけではないので、オレのには入っていない、私の南京豆はどこ行ったのと騒ぐ心配は、これで不用になった。むしろ南京豆が入っていたら、ラッキーと心得るべきである。  しからば、包装裏面の成分表には内容量6gと記されているが、いったいあられは何個ずつ入っているのか。 これもわが職場の精鋭、約4名で計数調査してみた。  ジャジャジャーン! 一番少ないもので14個、一番多いもので23個入っていた。 18個から22個入っているものが最も多く24袋。中でも多いのが20個入りのもので9袋という結果になった。 あられには大小があるわけで、そこはしっかりしたメーカー華道さんのことである 、内容量の6gはきちんと検量しているわけであるからして、心配無用である。  もちろん、調査の済んだ「餅太郎」の「検体」は皆でいつもよりおいしくいただいたものである。  今回のD.Jこと駄菓子ジョッキ―は「餅太郎」について深堀してみたが、いかがだったろうか。 駄菓子の世界は実に奥深いものがある。「餅太郎」の袋の奥底から、 時には、人生とは一体何ぞやと問いかけてくるような一粒の南京豆が転げ出てくることもあるのだ。  というわけで、次回の駄菓子考察、お楽しみに。

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